僕が英語を勉強し始めたのは中学校の義務教育からで全然興味もなくただやらされているという感じだった。案の定、高校まで義務教育6年を終えてもそれは全く使い物にならないレベルだった。

多分ほとんどの日本人がそうじゃないかと思う。

週数時間の授業では当然と言っていいかもしれない。仮定法ぐらいまでが高校で習う範囲だから、そのレベルなら、感覚的にはゼロからでも6ヶ月くらい英語を話す国に留学して毎日語学学校に通えば到達するレベルだ。スピーキングとヒアリング能力がつく分、義務教育だけ6年受けるより有意義そうだ。

 

小学校でも英語の科目があるところがあると聞いたことがあるけど、全体的な割合はどうなのだろう? 2020年から小学3年生から必修化するらしいが個人的にはすごく良いことだと思う。

『英語に時間を割くよりもっと他に歴史や国語などの他の教科を重視するべきだろう。』などの反対意見もあると思う。国語能力についてや様々な意見があるだろうが、今回は早期外国語教育のメリットについて知ってもらいたい。

早期第二外国語教育に反対している人の意見

ちょうどYoutubeに興味深い動画があるのでそれの内容を引用したいと思う。

公開日は2014年で2年前なのだがスイスでは早期第二外国語教育(英語以外のフランス語やドイツ語などの外国語教育)をめぐって色々議論がされている。スイスはマルチリンガル教育でよく知られ、3−4ヶ国語話せる人はそう珍しくない。実際、スイス出身の春香クリスティーンさんも英語、フランス語、ドイツ語、日本語を話すことができる。

 

動画冒頭に出てくる少年は10歳で英語、フランス語、ドイツ語を話すことができ、英語は家で、フランス語は学校で習い、ドイツ語は8歳から学校で習っているそうだ。スイスの外国語教育は8歳から9歳ぐらいの時期に始まる。

 

その後、出てくる女性はスイスのLuzern(ルチェルン)州の活動家で早期第二外国語教育、一度に多くの外国語を教えることは小さい子供にとって大きな負担になると説明し、法改正のため活動している。
彼女の主張はこうだ。

1. 外国語二ヶ国語教育(英語+他の外国語)は小さい子供には負担が大きい。
2. 外国語の他にもっと力を入れないければことがある。

 

以前石原慎太郎元都知事は、

「自分の国の言葉を完全にマスターしない人間が、外国の知識の何を吸収できるのか」

小学校からの英語必修化に反対していた。その当時はなるほどその通りだなと思ったが、今はそうとは思わない。
母国語は外国語の比較によって知識が深まることもあるので、必ずしも母国語の能力の妨げになるとは限らない。

でも確かに石原元都知事の言う通り、国語力はとても大切。実際、外国語能力は母語の国語力に大きく依存しているので、この力が欠けていると外国語学習時にとても苦労することになると思う。

 

小さい時に外国語学習を始めるメリット

次に動画に出てくるチューリッヒ大学の心理学科教授のMartin Meyer氏は早期外国語教育に対し別の意見を唱えている。

大まかに言うと彼の主張は

1. 子供にとって外国語に触れ、慣れ親しむことは負担にはならず、むしろ有益である。
2. 外国語2ヶ国語学習することによって、脳が発達し他の教科の学習が容易になる。
3. 脳が発達し、多くのアイデアが生まれやすくなるのと知識の結びつきが強くなることにより、多くのことが記憶できるようになる。
4. 子供は年齢が若ければ若いほど外国語の学習が容易になる。
5. 幼少期の脳は男女関係なく外国語を吸収しやすい。
6. 外国語を学ぶ上で最も適した時期は0〜6歳、その次は6歳〜11、12歳の間。青年期に入ると脳が大きく変化していくので12歳から18歳は外国語習得には適していない。

 

早期英語教育は意味あるの?

脳科学的にも若いければ若いほどの外国語学習の効果が高いとされているのに、脳が一番柔軟性のある時期にやらず、外国語学習に適していない中等教育から始めるのは効率があまり良くないんじゃないだろうか?

鉄は熱いうちに打てという言葉がある通り、タイミングを誤れば全く効率がないことをやっているように思える。冷めた鉄を叩いているのが日本の英語教育の現状だ。そのツケにこのグーローバル化が進む世の中で学生が英語を物にしようと一生懸命勉強し、就職のためにTOEICやら英検やら取得のために頑張らなくいけなくなっている。

後々苦労することが見えているのなら、なぜ一番習得が楽な時期にやらせてあげないのかと思う。

それに日本人にとっては小さい時から英語教育をするメリットはもう一つある。発音の問題や羞恥心。

日本語は発音の数が他の外国語比べて少なく、日本語にない発音を習得するのは大変なことだ。変な癖のあるカタカナ英語が身につかないうち英語でどうやってしっかり発音するのか知る必要がある。ピアノでも投球フォームでもどんなことにも言えることだが、後で癖を直すのはとても大変ことなのだから。

中学の英語の授業で発音の上手い奴は、『なんだよアイツ、かっこつけやがって』みたいな陰口を叩かれて、英語の発音が上手いと調子に乗ってダサいみたいな雰囲気がある。

小学校の低学年ぐらいは思春期の子供に比べて羞恥心なども少ないのでどんどん話すことをさせて、発音をしっかり身につけさせるべきだと思う。

チューリッヒ大学のMartin Meyer氏が言っている通り外国語学習の際使われる脳の部分が他の教科の学習にも役立つということならば、なおさら小さい頃から英語学習はすべきだ。それが記憶力強化、脳の発育につながればこれからの子供の平均学力はもっと上がっていくんじゃないかな。

 

英語教育に力を入れることによって起こる弊害

日本はバイリンガル教育と呼ぶにはほど遠い。今のままの英語教育を続けていった場合母国語に及ぼす悪影響というのはほぼゼロだろう。

多くの国が行っている英語教育はネイティブが英語で文法説明をしたりする直接法が使われている。先生が英語で説明、質問し、生徒が英語で答え、意見を述べるという方式だ。日本は日本語で授業する間接法が主流。

もしこの先日本が数学や理科の教科も英語で行うとかになった場合は母国語に及ぼす影響は考えられるが日本が義務教育でそういうことを行うとしたら10年20年先の話だと思う。

 

まとめ

週数時間の英語教育だけで母国語に及ぼす悪影響は微々たるもので問題にはならないだろう。むしろ早期外国語教育で得られるメリットに目を向けた方が良さそうだ。

外国語学習は相乗効果で他の教科にも良い影響を与える。

12歳からは手遅れって書いたけどそんなことはないし、自分も大人になってから外国語にハマりだしたので努力次第でどうにでもなると思う。ただ始めるのは早ければ早いに越したことないし、もし何か外国語に興味があるなら是非今日から始めるべきです。